以前、作成したオープンソースの3Dプリンター「Prusa i3 rework」ですが、費用をケチって本体フレームをアクリル板で作ろうとしましたが、結局、強度が足りずにアルミフレームを買いなおした経緯があります。
アルミフレーム自体がなかなか高価で、Aliexpressで購入するとYキャリッジ付きとは言え、安くても8000円強します。
ちなみにYキャリッジ単体だと1500円くらいで購入ができます。
で、そのボツになったアクリル板フレームを何とか強度をあげて再利用できないかを検討しました。(捨てるのも、もったいないしね。)
一番の理由である強度ですが、3mmのアクリル板を2枚重ね合わせているせいもあってか、手で少し力を入れるとたわんでしまいます。
で何かいい方法がないかを考えていたところ、ちょうど良さそうな安くて硬そうなアルミ平板をAmazonで見つけたので、これをアクリル板フレームの間に挟み込めば強度が上げられるではないかと思った次第です。
ちなみに骨組みとするアルミ平板は、5mm x 20mm x 300mmを3枚と5mm x 10mm x 300mmが1枚になります。金額にして900円弱になります。
早速、アルミ平板を芯としたフレームをCADで作成してみました。購入できるアルミ平板の長さは300mmなので、ネジ穴と干渉しないように設置できる部分を肉抜きしています。
フレームのdxfデータは、ネットを探してたまたま見つけたものを使用しています。(このdxfデータは、ネジ穴が少ないです。)
Prusa researchのサイトでMK2Sのフレーム(Prusa reworkの上位互換)のdxfファイルがダウンロードできるので、こちらを利用した方がいいと思います。
また、大きさ的に一度に印刷ができないので、フレームを4分割にしてあります。
1つ2時間強の計8時間程度でフレームの印刷が完了しました。
位置がずれないようにアクリルフレームにネジで固定します。
次に肉抜きしたところに購入したアルミ平板をはめ込み両面テープで固定します。
同じく、両面テープをアルミ平板に貼って再度アクリル板のフレームで挟み込みます。
フレームがかなり厚くなってしまいましたが、強度は十分です。
別途購入したフルアルミフレームと比較しても強度は互角なので、実用に十分耐えられそうです。
今回は、余ったアクリルフレーム板を利用しましたが、工夫すれば3Dプリンターだけで印刷したフレームパーツとアルミ平板だけでも十分な強度のフレームが作れそうです。
もし、プリントパーツとアルミ平板だけでフレームが作れれば費用は1500円ほどで実現できるので、低価格でPrusa i3 reworkを作ることが可能です。