前回までにSynology DS120jを購入してからハードウェアの設定とOSのインストールまでの手順を載せてきました。
今回は実際にNASを使えるところまでの設定手順を記載しようと思います。実際はどういう順番で実施してもいいと思いますが、これがやりやすそうかな、、、という手順になっております。
■共有フォルダの作成
まずNASにアクセスできるメンバー全員がアクセスできる共有フォルダを作ります。ブラウザを起動し、URLに【http://X.X.X.X:5000/】と打ち込んでください。X.X.X.XのところはNASのIPアドレスになります。設定時に以下のような画面が表示されたと思いますが、このアドレスでおそらく大丈夫だと思います。(変わってしまっている可能性もあると思いますが・・・)
するとログイン画面が表示されるため、設定時に登録した管理者アカウントでログインします。ログイン後は以下の画面となるため、赤枠の「File Station」をダブルクリックしてください。共有フォルダがありません。といったアラートが表示されるため、OKを選択します。
この後作成するフォルダの情報を入力する画面が表示されます。「名前」には共有フォルダ名称を入力します。「説明」はあってもなくてもいいと思います。「ボリューム」はディスクが複数ある場合は選択ができそうですが、DS120jは1ベイなのでデフォルトのままでよいです。そのほかの設定も特にこだわりがなければそのままにして「次へ」を選択します。
次に暗号化の設定が出てきますが、細かい設定をしないようでしたら無視して「次へ」を選択します。
最後にユーザーごとのアクセス権限を設定します。adminとguestはもともと用意されているユーザーです。もしguestアカウントに作成した共有フォルダのアクセスを与えたい場合は「読込み/書込み」のチェックボックスをONにすると権限を付与できます。
これで共有フォルダが作成されました。次はユーザーを作ってみましょう。
※今回はこちらのNASを利用しております。
■ユーザーの作成
ではユーザーを作りましょう・・・とその前に先にやっておくと便利なことがあるのでそちらから設定します。
各ユーザーごとのホームディレクトリ(他ユーザーからは見えない領域)を作る設定にします。DSMの「コントロールパネル」をダブルクリックし、表示された画面の「ユーザー」をダブルクリックします。
すると以下のような画面が表示されるので、赤枠の「詳細」をクリックします。この画面を下のほうにスクロールすると、「ユーザーホーム」という項目が表示されます。
赤枠の「ユーザーホームサービスを有効にする」のチェックボックスをONにすると、ユーザーごとに自身のホームフォルダが自動で作成されます。
ここまでできましたので、最後にユーザーを作成しましょう。赤枠の「ユーザー」をクリックすると、以下の表示に切り替わります。ここで「ユーザー」の下にある「作成」をクリックしましょう。
すると以下のようなユーザー情報を入力するダイアログが表示されますので、必要な内容を記載して「次へ」を選択します。
次にユーザーにどういった権限を付与するか選択できる画面になります。基本的には余計は権限は与えないほうがいいので、デフォルトのまま「次へ」でいいと思います。
次は共有フォルダへのアクセス権限の付与を行います。共有フォルダが作成されているとこちらに一覧表示されます。各フォルダに対してどういった権限を与えるか、チェックして「次へ」を選択します。
次はアプリケーション権限の割り当てです。各アプリに対する権限の割り当てを行います。後からでも変更できるので、最低限必要なものだけ権限を付与して「次へ」を選択します。
最後にユーザーの速度制限設定です。自分は家で主人と2人で使うだけなので特に何の制限も設けませんでした。複数人で利用する場合は適切なものを設定してください。
これでユーザーの作成も終わりましたので、最低限必要な設定が終わったことになります。Synologyはいろいろ便利なアプリがあり、クラウドストレージとの同期や他NASへのバックアップも可能となっております。
クラウドストレージに関する手順は以下に記載しましたので、よろしければご覧ください。