E3D Rapid Change Revo SixをPrusa i3 MK3Sで試してみる

2021年の9月に発表されたE3Dの新型ホットエンドE3D RapidChange Revo Sixのレビュー記事になります。

9月時点では発表までで、製品の発売は2021年の11月とアナウンスされてましたが、ようやく2021年の12月23日にプレオーダーが開始されました。

現在では、AliExpressでも4種類のノズルがセットになったRevo Six購入できます。(E3D正規のものっぽいです。)

E3Dの公式サイトで購入するよりも安く購入できるかなと思います。(それでも2万円近くします。)

Bigtreetech revo™6つの透明な変更™Hosend max temp 300 prusa mk2/3 e3D v6用の低熱効率的な熱放散

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ただ、専用の交換ノズルはAliExpressで購入した方が断然安いです。

E3d-エボノズル,すべての照明用ソケット,真ちゅうチタン,voron revo hosend押出機用,0.25/0.4/0.6/0.8mm,4個

Rapid Change Revoは、今までのホットエンドと互換性を保ちつつノズルの交換が簡単になるのと、ノズル・サーミスター・ホットエンドが独立したパーツになり、メンテナンス性が向上しています。

Revoの構成図

早速、Prusa i3 MK3Sで使用されている、V6 ホットエンドと互換性のある「Revo™ Six – 24V / Fully Loaded Kit」を脊髄反射的に予約をしました。

E3Dの公式サイトで交換マニュアル「Revo Six Prusa (MK3/S/+) upgrade guide」も観ることができます。

「Revo™ Six – 24V / Fully Loaded Kit」は、0.4mmノズル以外に0.25mm、0.60mm、0.80mmのノズルがセットになって少しお得になっています。

お得といってもセットで€109.80 (日本円で17000円弱)25000円で、送料を含めると日本円で2万円3万弱になりAliexpressで従来のホットエンドをフルセットで購入しても、2000円程で購入できると思うとすごく高いです。。。(正規品ですからね。。)

ノズルが0.40mmだけの「Single Nozzle Kit」であれば、 €69.90 (日本円で11000円弱) 15900円で 購入できます。

ただ、ノズル単体で購入すると、1個4000円もします。

最近値上げをしたらしく、購入当時より値段が上げっておりました。。(2023年9月時点)

現在では、Prusa用のRevo™ Sixも販売されていますが、違いはケーブルの長さがPrusa i3 MK合わせて調整されているのとファンが付属していないくらいで、大きな違いはありません。

あと値段に関しては、E3D自体もオープンソースは終わっていないとアナウンスているので、将来的には安いコピー品がAliExpressで購入できる日もくるかもです。(正規品はAliExpressでも購入可能になりました。)

AliExpressで購入すれば、「Revo™ Six – 24V / Fully Loaded Kit」で2万円程で購入できるのでお安いです。

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さて予約をしましたが早くても届くのは2022年の2月末ですから、3月に届けばいいくらいですかね。

予定通り3月1日に無事到着しましたので、開封の儀です。

外箱になります。24vでノズル4セットです。
付属品

E3D Rapid Change RevoのRevo Sixホットエンドと交換用ノズル4セット(0.2mm、0.4mm、0.6mm、0.8mm)がちゃんと梱包されています。

ノズルは、思ったより細い印象です。

Rapid Change Revo Sixとノズル

うれしい誤算としては、コントロールボードにサーミスタとホットエンドを接続するケーブルが付属していたことです。

サーミスタとホットエンド接続ケーブル

これがあれば、Prusa i3 MK3Sで使用するときに追加で部品を用意する必要がありません。助かった。

テフロンチューブ

上記以外にPETチューブも付属していました。Revo Six Prusa (MK3/S/+) upgrade guide – E3D Help Centre (zendesk.com)で記載されている通り、既存のPETチューブ(Original Prusa i3 MK3S用でクローン版のMK3Sには使っていない)をそのまま使用することができないので、このPETチューブを加工して使用します。

で、主役の「Rapid Change Revo Six」です。ノズルは指で時計回りに回転さて行くと簡単に取り外しができます。

Rapid Change Revo Six

ヒートシンクとヒートブロックはスプリングでつながっていますので、ノズルを取り外しても分離はしません。

後日、興味があったのでAliExpressでRevo用の交換ノズルを購入してみました。

E3d-エボノズル,すべての照明用ソケット,真ちゅうチタン,voron revo hosend押出機用,0.25/0.4/0.6/0.8mm,4個

比較写真は、以下になります。

左が公式のE3Dで購入したもので、右がAliExpressで購入したものです。

殆ど見た目に違いはりませんでしたが、良ーく見るとノズル周りのギザギザが公式で購入した方が若干細かくなっています。

また、ノズルを保護するシリコンキャップ(赤いやつ)がAliExpressの方が若干柔らかいです。

実際に印刷に影響するとは思えませんが、公式版とオープンソース版で区別するために違いかなと思っています。

で早速、Prusa MK3Sに取り付けましたが、サイズなどはE3D v6と互換なので、そのまま交換するだけです。

見ずらいですが取り付けたところです。(何度か使用しました。)

互換なだけあって、特にトラブルもなく使用できています。

ただ、Prusaのファームウェアは、3.12.0からNew thermal model protection機能が追加されたため、Revoに交換している場合は、E3D Revo用のファームウェアを使用する必要があります。(ちゃんと公式がメンテナンスしているファームウェアなので安心です。)

Release 3.13.0 Firmware for MK3, MK3S, MK3S+, MK2.5 and MK2.5S · prusa3d/Prusa-Firmware · GitHub

で、E3D RapidChange Revo Sixに交換して感じたことをまとめました。

メリット

・ノズルの交換がとても楽

RapidChangeの一番のメリットだと思います。サイズの違うノズルに交換する時も指でノズルを回転させて簡単に取り外しが可能になります。

・ホットエンドの温度上昇が速い(交換前に比べて感覚的に2倍ほどの速さ)

ヒートブロック・サーミスタ・ヒーターが一体型なので、取り付け不具合や温度伝達ロスが少ないのだと想像します。

・ノズル詰まりが起きにくい

ノズル・ヒートブレイクが一体型なのでノズルの詰まりが起きにくい構造になっているからだと思っています。

デメリット

・値段がとにかく高い

公式で購入すると送料を入れて3万円近くもし、AliExpressで購入しても2万円程になり、とても高価。。

値段以外に交換するデメリットは見当たらないです。

当初はノズル交換を簡単にする目的でしたが、ノズル詰まりが起きなくなったが一番のメリットでした。

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