Original Prusa i3 MK3S+のノズル詰まりの対応と対策

MK3Sを購入して早3年近くがたち、最近では、MK3S+にアップグレードも行いましたが、MK3Sのノズルが詰まることがあります。

特にPLAフィラメントを利用しているときが発生しやすい傾向です。

原因として考えられるのが、

1.MK3Sに付属しているホットエンドファン(四角いやつ)が、静穏モデルで冷却能力が足りない?らしいです。

2.Amazonで安いフィラメント適当に購入して、デフォルトの設定でいつも印刷をしている。

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2に関しては、もしかしたらフィラメントごとに最適な温度設定があるのかもしれませんが、いちいちフィラメントごとに設定を変えるなんてメンドクサイので却下です。(オイ。

3.サーミスタが正しくホットエンドの温度を検知できていない

それに、並行して利用しているクローンPrusa i3 MK3Sでは、Original Prusa i3 MK3Sに比べてノズル詰まりは少ないです。

この記事では、ノズル詰まりの解決方法と3.について記載をしてあります。

別記事で1.のホットエンドファンについて深堀をしていますので、ご興味があればご覧ください。

早速、手元にノズルの詰まったOriginal Prusa i3 MK3Sがあるので、ノズル詰まりの解消をしていこうと思います。

ちなみにPrusa i3 MK3Sは、E3DのV6と呼ばれるホットエンドの24vが利用されています。AliExressなどで交換用のクローンホットエンドが購入可能です。

Trianglelab Highall-metal V6 Hotend 12V/24V Remote Bowen Print J-head Hotend And Cooling Fan Bracket For v6 HOTEND For PT100

ノズル繋がりで余談ですが、ノズルサイズの見分け方について

ノズルの周辺についている丸い凹みの数で、そのノズルが何mmかわかります。

ちなみにPrusaがサポートしているノズルサイズは、0.25mm、0.4mm、0.6mm、0.8mmの4種類になります。

で余談はこれくらいにして、作業を進めます。

ノズルを加熱した状態で詰まったフィラメントを指で引っ張りますが、びくともしない状態です。

※もちろん「Unload filament」をしてもダメです。。。

この詰まり方は、よくあるケースで、ホットエンド内のテフロンチューブでフィラメントが溶けて詰まっていると思います。

試しにノズルの先端から、0.4mmのノズルドリルを入れると、3cm程入りましたので、はやり途中で詰まっています。

早速、エクストールダーを分解してホットエンド内のテフロンチューブを取り出すのですが、ノズル詰まり時のエクストールダーの分解方法には手順がありますので、ご紹介します。

まず、ホットエンドファンの外側の2本のボルトを外します。

外側の矢印のボルトを外す。

次に正面から見てエクストールダーモーター下の2本のボルトを外します。

奥にある2本のボルトを外す。

計4本のボルトを外すとプリントファンが取り外せます。

ゆっくりと取り外します。

次に背面に回って、エクストールダーモーターを固定している2本のボルトを外します。

矢印の上側の2本のボルトを外します。

これで、エクストールダーモーターが取り外せるようになるので、モーターをゆっくりと取り外します。

※この時にエクストールダーモーターのケーブルに遊びがないと途中で伸びきって取り外せないので、無理に引っ張らずにエクストールダーの背面のねじも取り外すなどする必要があります。

ですので、ノズル詰まり対策として、エクストールダーモーターのケーブルに遊びを作っとくと今後のメンテナンスが楽になります。

エクストールダーモーターを取り外したところ

これで、計6本のボルトを外すだけで、ホットエンドが取り外せるようになります。

早速、取り外したホットエンドからテフロンチューブを固定している黒い部分を押し下げてチューブを引き抜きます。

ちょっと硬かったのでペンチを使いました。

取り出したテフロンチューブです。やはり先端部分でフィラメントが溶けて詰まっています。

あとは、この溶けた部分をニッパーで切って取り出すか、それでも取り出せないときはヒートガンなどでフィラメントを温めて柔らかくして取り出します。

あとは、逆の手順で元に戻せば完了です。

ついでにフィラメント送りギアが削れたフィラメントの粉で埋まったりしているので、こちらも併せて掃除しておいた方が良いです。

フィラメントの削りカスでギアが詰まっている

もう一つ、ノズル詰まりの原因と考えられるのが、ヒートブロックのサーミスターを固定しているイモネジが緩んでいるケースです。

エクストールダーを下から撮影したところ

ノズル手前側の小さいネジです。

ここが緩むと正しくホットエンドの温度を測定できずに画面に表示されている以上の温度になってしまい、フィラメントが必要以上に溶けてしまいます。

あまり強く締めてしまうと内部のサーミスタが壊れてしまいますので注意深く締める必要があります。

ケースによっては、ヒーターブロックやノズルを丸ごと交換する必要があります。その場合は、Original版であれば、公式サイト。クローンであれば、AliExressなどで交換用のパーツが購入できます。

ただ、Originalの場合は、ヒートシンク内にてテフロンチューブが挿入されているのですが、こちらは公式サイトでしか購入できないです。(クローン版も付属している場合もありますが、長さが異なる)

このテフロンチューブを自分で作成することもできるので、どこかで記事にできたらなと思っています。

個人的に公式とクローン版両方を購入しましたが、ケーブルの長さなどを除けば、品質に違いはなさそうに思えます。

Trianglelab Highall-metal V6 Hotend 12V/24V Remote Bowen Print J-head Hotend And Cooling Fan Bracket For v6 HOTEND For PT100

もう一つは、値段は少々高いですが、E3DのE3D Rapid Change Revo Sixに丸ごと変えるのも一つの手です。

E3D rapidchange revo™3Dプリンター用ブラスノズル,6ヘッド,1.75mm,12v/24v,ホットエンド,e3D v6 prusa mk2 mk3

詳しくは、以下の記事で紹介していますが、E3D Rapid Change Revo Sixは一体型なので、ノズルが詰まりづらく交換もしやすいです。

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