前回からの続きです。
購入したのはAliExpressで以下のクローン Prusa i3 MK3Sになります。

前回、ほとんど違いが無いと記載しましたが、一部公式と異なる部分がりましたので(オイ)ご紹介します。

一つ目は、ホットエンドになります。
大きな違いは、公式のホットエンドにはPETチューブが挿入されていますが、クローン版は特にPETチューブはありません。これが性能にどう変化が付くのがわかりませんが、違いの一つです。
クローンの方に黒いプラスチックの部分が公式のより狭いため、ナイロンチューブを入れることはできませんでした。
あと、ケーブルの色とかも違いますが、この辺りはあまり影響がないと思います。

2つ目はビルドプラットフォームになります。
クローン版は、薄い金属板らしく別途3Mのプラットフォームシールを張って使います。
ちなみに以下は、公式のプラットフォームになります。

厚さを比べるとクローンの方が薄いです。これに3Mのビルドプラットフォームシートを張り付けて利用します。


注意深く張らないと気泡が入って印刷品質に影響するので慎重に行います。

このビルドプラットフォームは、流石に公式の方が良さそうです。
次は印刷性能を比較してみようと思います。

・印刷品質の比較
3Dプリンター界ではおなじみのボートで比較してみようと思います。

https://www.thingiverse.com/thing:763622
このボートは、色々な要素が含まれているらしく3Dプリンターのベンチマークように作られています。
印刷設定は、レイヤー厚:0.3mm・インフィル:15%・フィラメント:PLAで、スライサーはPrusaSlicerです。

つまずくことなく問題なく印刷が出来ています。
待つこと1時間弱。無事、印刷が完了しました。




おぉぉ。全体を見ても印刷品質はOrigina Prusa i3 MK3Sと同等な気がします。
引き続きOriginal Prusa i3 MK3Sとの比較を行っていきたいと思いますが、結論、クローン版で十分ってことがわかりました。
1点だけ気にするとなると、付属の電源が弱い可能性がある点です。(以前の公式Prusa i3も指摘されていました。)
※電源に負荷がかかるPETGなどの高温にするケースだと電源が落ちるらしいです。
しかし、それを差し引いてもコストパフォーマンスから考えるとクローンの方に軍配が上がると思います。

後日、クローン Prusa i3 MK3Sの方で連続(計8時間位?)で印刷をしていたら、以下のエラーが発生していました。

印刷自体は終わっていましたが、印刷途中でヒートベッドの温度が上がらなくなった可能性があります。(放っておいたので詳細はわからず。。。)
これが電源による問題なのかクローン自体の品質の差なのかはわかりませんが、引き続き見ていこうと思います。
あれからいくつか印刷しましたが印刷品質に関しては、公式と同等程度と思われます。
ただ、コントロールパネルでの操作時に公式のMK3Sと動作的に異なる(イマイチ)な部分がありました。
公式のMK3Sでフィラメントをunloadしてauto loadするときは特に問題ないのですが、クローン版で行うunloadとauto loadのタイミングが遅れます。言葉では難しいので後日動画でも撮影しようかと思います。
※ちなみにOriginalの方では発生したことないです。
追記
Original PrusaとクローンPrusaをそれぞれ十数時間は使用しましたが、Originalよりクローンが優れている部分がありました。
Original Prusaに付属するエクストールダーを冷却するファンが静穏仕様のため風量が小さいらしく、フィラメント詰まりをよく起こすようになりました。(フィラメントがノズルより手前で溶けてしまい、引っ掛かってしまう)
その点、クローンPrusaは風量が大きいらしく、一度もフィラメント詰まりに遭遇していないです。
ファンを交換しようかと思案中です。