数か月前に「Original Prusa i3 MK3S」を購入しましたが、その性能に満足していた矢先にコンパクト&低価格版の「Original Prusa MINI」が発表されました。
発売自体は、2019年11月下旬予定です。
※現在では、Aliexpressでも販売しています。
MK3Sの例を考えると性能的には変わらないと思います。
Clone Prusa Mini 3d Printer DIY Full Kit and MW Power (Not Assembly) Without Print and filament
値段が「Original Prusa i3 MK3S」の半額以下で性能は変わらなそうなので、失敗したなと思っていたのですが、次の瞬間に予約ボタンを押していました。。。(あぁ資金調達のためにヤフオクでガジェットコレクションを売却する日々が続きそうです。)
以下のリンクから公式サイトで購入可能です。
最近では、Amazonでも購入可能です。
今のところ予約がいっぱいらしく、自分が予約した時点で発送が2020年の2月になっていました。
現在では、新規注文は2020年の8月の発送予定になっています。人気ですね。
追記:MINIにいくつかの改善点がみつかり発送が少し遅れるとのメールをもらいました。まだかなまだかな。
※先日無事到着しました!
さて、で肝心のOriginal Prusa i3 MK3Sとの比較になります。
Original Prusa MINI | Original Prusa i3 MK3S | |
最大印刷サイズ | 18cm x 18cm x 18cm | 25cm x 21cm x 21cm |
レイヤー | 0.05-0.35 mm | 0.05-0.35 mm |
最大速度 | 200+ mm/s | 200+ mm/s |
最大温度 | 280 °C / 100 °C | 300 °C / 120 °C |
エクストルーダー | ボウデンシステム | ダイレクトドライブ |
LCD | 2.8インチカラー液晶 | モノクロ液晶 |
プリント面 | マグネティックヒートベッド(フレキシブルプラットフォーム) | マグネティックヒートベッド(フレキシブルプラットフォーム) |
フィラメント径 | 1.75 mm | 1.75 mm |
サポート素材 | PLA, PETG, ASA, ABS, Flex | ナイロンとポリカーボネートを含む熱可塑性プラスティック |
有線LAN接続 | 対応 | ✕(Raspberry Pi経由) |
Wi-Fi接続 | △(option) | ✕(Raspberry Pi経由) |
センサー | 3つの温度センサー | 4つの温度センサー |
キャリブレーション | 自動オートレベリング | 自動オートレベリング |
マルチマテリアル対応 | ✕(未対応) | 〇(MMU2s) |
フィラメントセンサー | △(option) | 対応 |
組み立て | 半組み立て済み | 組み立て |
電源 | 160w | 240w |
本体サイズ(D x H x W) | 38cm x 38cm x 33cm | 55cm x 40cm x 50cm |
価格 | $349 | $749 |
比較してよい方には色を塗っていますが、単純比較しても「Original Prusa MINI 」の方が後発の分、性能が良い点が多くあります。
マルチマテリアルやビルドボリュームの大きさが必要なければ、MINIで十分だと思います。
特にMK3Sに比べて半額以下の価格設定は、性能面で比較すると非常にコストパフォーマンスが高いです。
待つこと5カ月。。。4/8の深夜にPrusa Researchから発送メールが届き、同じ週の4/11の土曜日に佐川急便で無事届きました。(手数料として3500円かかりました。)
早速、レビューを進めていきたいと思います。
すでに主要なパーツは組み立て済みなので、簡単なステップで最終組み立てを行います。
組み立てに必要な工具は付属するので、マニュアルに従って組み立てますが、大体40分ほどで完了しました。
コスト削減のため、金属パーツは少なく、3Dプリントパーツが多めになっています。また、パーツ数自体もかなり減っている印象です。
しばらくすれば、クローンPrusa MINIがAliExpress辺りで2万円くらで出てきそうな予感です。
すでにAliexpressでクローン版が売っていました。。。恐るべし。。。
クローンprusaミニ3dプリンタdiyフルキットとmw電源 (ないアセンブリ) 印刷せずにとフィラメント
気を取り直してレビューの続きです。
エクストールダー部分はMINI専用と思われるパーツがいろいろと使われています。
付属のACアダプタはそれなりに大きいです。MINI本体と比較しても1/3ほどを占めています。
電源をONにすると初期ウィザード開始を聞かれますので、「YES」を選択します。
やはり32bitのコントロールボードとフルカラーの液晶のおかげで操作性と視野性がPrusa i3に比べて格段に向上しています。(Prusa i3用にも出ないかな。。。)
で初期ウィザードを開始して、ここでトラブル発生。。。いや困った。
プリントヘッドとヒートベッドの過熱テストで上記のように失敗しました。
「The selftest failed to finish. Double-check the printer’s wiring and axes. Then restart the Selftest.」
接続を見直せ的なメッセージが表示されました。
改めて接続をチェックしましたが、問題なさそうです。。。
改めて初期ウィザードをやり直しましたが3回とも同じ過熱テストで失敗し、先に進むことができません。。。(涙
テスト中のモニターを見ているとプリントヘッドが185度辺りから温度が上がらず下降していく様子が確認できました。(テストは、プリントヘッドを230度・ヒートベッドを100度まで上げれるかをテストしています。)
心当たりがある原因としては、電圧周りかなと想像しています。
Prusa i3でも日本の家庭用の100V電圧(海外だと200V以上が一般的?)だと電源周りに問題が発生するとあったので、電圧不足で失敗しているのかなと。
ここは、Prusa i3での対策と同じくアップトランスを購入して再度挑戦してみたいと思います。
(あーこーやって無駄な出費が増えていくのですね。・・・シクシク。。。)
MINIのACアダプタの最大出力が160wなので、連続動作を考えると、200VA以上を常時出力できるアップトランスが必要になります。
ちょうど良いアップトランスがAmazonであったので、再度挑戦してみたいと思います。
脊髄反射的に電圧のせいにして、100Vから200Vへ昇圧するアップトランスを購入して再挑戦です。
結構大きく邪魔ですが、これでトラブルともオサラバのごとく、セルフテストを行います。
ぎゃーーーーダメです。アップトランスまで購入したのにダメです。
もう意気消沈しましたが、同じ問題が報告されていないかをネットで探しました。(アップトランスを買う前にやれよ状態ですが、、、)
でPrusaフォーラムに同じ症状の人を見つけました!
で、どうやらセルフテストのときにシートを置かないと失敗するとのことらしいです!
早速付属のSteelシートを設置してセルフセストを再トライします。
たったこれだけで上手くいくとは思えないですが…。
おぉ!無事完了しました。たったシートをひくだけで何が変わったのかはわりませんが、無事成功しました。
アップトランスは早速無用の長物に成り果て。。。
で、気を取り直して初期設定の続きでZ軸のキャリブレーションです。
Z軸のキャリブレーションですが、MK3Sは9点で測位するのに対して、MINIは12点で測位していました。ビルドエリアが狭いMINIの方が細かく測位している点は興味深いでです。
Z軸のキャリブレーションでクリアフィラメントを使ったのは失敗でした。。。光の加減でよく見えなくて高さを低くしすぎてビルドプレートを傷付けてしまいました。。。(涙
今度からキャリブレーションする時は、目立つ色のフィラメントを使うことにします。
なんだかんだとありましたが、これで無事使えるようになりました!
後半は、実際の使い勝手などについて記載してきます!
Clone Prusa Mini 3d Printer DIY Full Kit and MW Power (Not Assembly) Without Print and filament