前回の記事で、CNC1419の組み立てと設定および動作確認ができたので、次は実際にCNCを使って切削に挑戦して行こうと思います。
ただ、自分で作成したデータを実際に切削を行うためには、DXFやSTLデータからGコード(.ncデータ)に変換するCAMソフトが必要になります。(3Dプリンターで言うところのスライサー?)
しかし、3Dプリンター界隈は無料のスライサーがたくさんあるのですが、無料で使えるCAMソフトはとても少ないです。(一番有名なのはFusion360かなと思います。(本当の意味での無料じゃないけど))
今回、初めてのCAMソフトなので、使い勝手が良ければ有料でもいいかなと思っています。
それに2Dとか2.5Dとか3DとかCAMソフトの中でも色々あるみたいです。。。(むつかしい)
どこまで対応しているかはCNCソフトに次第になるので、そのあたりも注意して探す必要があります。
で、ひとまず以下の条件でCAMソフトを探すことにしました。
・無料に越したことはないが、有料でもOK(買い切りで3万円以内。サブスクリプションは嫌)
・商用利用可能(ゆくゆくは作ったものを販売したいと思う下心)
・ローカル実行可能(最近流行りのクラウドとかは嫌)
・なるべく使いやすくてチュートリアルとかが充実しているもの
・3D対応(せっかくCNCを始めるので)
正直、何が良いかなんて全くわからないのですが、いったん探してみることにします。
オリジナルイマインドさんのページでCAMソフトの紹介ページがありますので、こちらを見るのが手っ取り早いかと思います。
で、来る日も来る日も条件に合いそうなCAMソフト探して下記の3つが候補になりました。
・FreeCAD(無料)
オープンソースで開発されている高機能なCADソフト
CAD以外にもCAMなどいろいろできるみたいです。
個人的にFreeCADの入門書を購入して簡単なモデルを作ったくらいの知識になりますが、高機能な反面、初心者には取っ付きにくいUIなどをしている気がします。(慣れれば気にならなくなるのかもですが。。。)
オープンソースのCADソフトの中で一番有名で開発も日々継続しているので使って損はないかと思っています。
・BlenderCAM(無料)
オープンソースで開発されている高機能な統合型3DCG製作ソフトのBlenderのCAM用アドオンとして開発されているBlenderCAMです。
BlenderCAM自体もオープンソースで開発されているので、無料で利用可能です。
Blenderを触ったことがないので、使い始めるには少し敷居が高そうです。
しかし、多軸(5軸)もサポートされているようなので、無料で多軸を使用したいときはこれ1択になるかなと思います。
・NCVC(無料)
オープンソースで公開されている国産の2D CAMソフトです。
他のCAMソフトと比べると機能は少なめ?らしいですが、国産ってこともあり日本語で利用ができて公式の入門書も発売されています。
元データの作成は、これも日本で有名なjw cadと相性が良いみたいです。
2Dだけであれば、手軽に始められそうです。
・DeskProto(有料(無料版有))
無料版もある3D対応?CAMソフトです。
色々なライセンスがあり、自分に合った価格帯で購入が可能ですで、日本語にも対応しています。
自分レベルであれば、無料版でも十分な感じがしますが、無料版よりも機能が増えて商用利用可能なEntry Editionでも145ユーロ(日本円で25,000円程)です。
さらにEntry Editionよりも高機能なエディションもあります。
高機能なエディションでもホビーライセンスであれば、手ごろな価格で購入が可能です。(しかもホビーライセンスでも年間収益が3000ユーロ以下(日本円で約50万以下)であれば、商用利用可能です。)
各エディションごとの機能は以下になります。(自分はそれぞの機能が何かはわかっていませんが。。。)
さらに公式ページから英語になりますが、無料で100ページ以上あるチュートリアルとリファレンスマニュアルがPDFでダウンロードできます。(素敵)
上位のライセンスで多軸(5軸)もサポートされています。ホビーライセンスであれば、多軸対応の上位版を248ユーロ(日本円で42,000円程)で購入可能です。
DeepLでダウンロードしたPDFを丸ごと翻訳してしまえば、日本語でチュートリアルを利用できそうです。(実際にDeepLで翻訳してみましたが、きちんと読める日本語になりました!)
・MeshCAM(有料)
オリジナルマインドさんでも紹介されている高機能な3D CAMソフトです。高機能だけど、ほかの有料CAMに比べて価格が安いのが特徴です。(オリジナルマインドさんからの購入で33,800円)
シンプルで使いやすい感じのUIです。
登録すれば、2週間のお試しライセンスがで利用可能です。
・CamBam(有料)
無料でも使用できるCAMソフトです。
無料の場合は、Gコードが1000行までになるようです。有料版は、149ドル(日本円で22,000円程)で価格も手ごろですが、機能は多そうです。
ただ日本語の情報は殆ど無いので、値段とのトレードオフになるかなと思っています。
と6種類のソフトを詳細させてもらいました。
ほかのソフトの無料版や体験版などで色々と試して、使いこなせたら有料版の使い易いソフトを有料での購入を考えるのが良さそうです。
まずは、上記のCAMソフトを使用して簡単な2Dの切削ができるようになるのが次のステップになります。

